プロの音楽家で吹奏楽出身って人、パッと思いつきますか?
私は残念ながら思いつきません。
ウィキペディアで著名な音楽家の略歴を調べても○○学校音楽科卒業等、どこかの音楽学校を卒業した情報しか見当たりません…
なかなか吹部から音楽家が出ない理由って何でしょうか?
今回は吹部から音楽家が出ない理由と吹奏楽部出身者の音大卒業後の調査などしてみました。
吹部から音楽家が出ない理由は何?
吹奏楽を学生時代にしていると楽器のプロを目指したいと思ったことありませんか?
でもいざ目指そうとすると、周りから(特に親御さん)止められたりしませんか?
吹部から音楽家が出ない理由って、周りの制止が原因の一つだと私は思います。
なぜ、プロになることを止めるのか、吹部から音楽家がでない理由と合わせて考えてみました。
吹部から音楽家が出ない理由はお金がかかる?
吹部から音楽家が出ない理由は、楽器の購入・レッスン等にお金がかかるから
プロを目指すならまずレッスンを受けたほうが上達すると思います。
また自分の楽器を持っていると家に持って帰って練習もしやすいですよね。
楽器の購入、レッスン代のほかにも消耗品などを買っているとお金がいくらあっても足りません。
でも吹奏楽部に所属している人たちは、皆が楽器を買える人たちではないと思います。
私も学生時代に楽器を購入したい、レッスンに行きたいと親に言ったら、「家にそんなお金どこにあるの!」と怒られたことがあります。
楽器が買える・レッスンに通える経済力がないとプロになるのは厳しいと思います。
吹部から音楽家が出ない理由は進路が限られている?
吹部から音楽家が出ない理由は、進路が限られているから
楽器のプロの職業って何があると思いますか?
音楽講師かプロの楽団に入る以外に思いつく職業ありますか?
楽器に携わる職業なら他にもいろいろありますが、楽器演奏だけを進路にするとかなり狭められていますよね。
ちなみに日本のプロのオーケストラの数は約40ほど、プロの吹奏楽団の数は約20ほどです。
海外の楽団や消防音楽隊など探せばいろいろ出てきますが、音楽講師やプロの楽団って頻繁に人を募集していないと思います。
しかも募集していても管楽器は1楽団に1人か2人…
限られた人だけがそのポジションにつけるんだと思います。
吹部から音楽家が出ない理由は食べていけない?
吹部から音楽家が出ない理由は、生活できるほどのお金を稼ぐのが厳しいから
プロオーケストラの年収って、楽団にもよりますが200万~900万と幅が広いんですね。
まあ、プロオーケストラの団員になれたらの話ですが…
進路が限られている話と話題が被っちゃいますが、楽団員になれるのは限られた人たちであって、その他の方々はどうやって生計を立てていけばいいのでしょうか?
レッスン講師?Youtubeに動画を挙げる?
なかなか安定しないですよね。
だから楽器のプロは生活が軌道に乗るまでは生計を立てづらい職業だと思います。
吹部から音楽家が出ない理由は挫折しやすい?
吹部から音楽家が出ない理由は、プロになるまでに挫折しやすいから
吹奏楽に限らず音楽以外の芸術方面にも言えることだと思いますが、自分に才能があってたくさん練習してもプロになって活躍できる人はほんのわずかです。
芸術の世界は人に評価される世界なので、どんなに努力をしても自分の思った通りの結果になることはそうそうないと思います。
また、昨日までなんとも思ってなかったのに、今日吹くと違和感を感じるといったスランプに陥ることも珍しくありません。
スランプ、進路が限られている、生計が立てづらい…
苦しすぎて挫折してもおかしくないですよね。
それでもプロに向かって努力している人は本当にすごいと思います。
吹部から音楽家が出ない理由はもう十分?
吹部から音楽家が出ない理由は、学生時代の吹奏楽部がハードだから
最後の理由は、プロになることを止められるとは関係ありませんが…
吹奏楽部に所属していたころ、毎日毎日練習して土日は時々外部演奏会に参加して、定期演奏会や夏のコンクールが近づくと朝から夜まで楽器を吹いていました。
休みなんて試験休みとお盆正月くらいです。
学生の頃はそれが当たり前と思っていたし全然苦痛でもありませんでした。
この生活を今の私ができるかと聞かれたら無理だと答えます(笑)
私の友達も同じ吹奏楽部に所属していましたが、しばらく楽器を吹きたくないと言っていました。
プロを目指すならこれよりもっと楽器を練習しないといけないと思いますが、そうじゃない人からしてみればもう楽器は十分吹いたって気持ちになるのかもしれません。
以上、吹部から音楽家が出ない理由についてでした。
ところで”音楽家”の意味を調べてみると音楽を作ったり演奏する人のことを指すんですね。
今まで音楽家を楽器のプロの演奏者だけと私が勝手に限定していたので、今度はもっと広い範囲で吹部から音楽家になった人を探してみました。
吹部から音楽家になった人はどれくらいいるの?
吹部から音楽家になった人を探してみました。
プロの楽器の演奏者だけでなく、作曲者や他の方面のミュージシャンでも検索をかけてみたところ、次の方々のことがわかりました。
- 藤巻亮太さん
- 福山雅治さん
- YOSHIKIさん
- GACKTさん
- MISIAさん
- 酒井格さん
藤巻亮太さんと福山雅治さんはホルン、YOSHIKIさん、GACKTさん、MISIAさんはトランペットを吹かれていたようです。
また、「たなばた」や「大仏と鹿」など吹奏楽の作曲者で有名な酒井格さんはフルートを吹かれていたそうです。
音楽家の幅を広げてみると吹部から音楽家になった人がいることがわかって少しホッとしました。
作曲家やバンドマンも吹部出身だったと思うと楽器のプロだけが将来の進路になるわけではないんですね。
それでは、最後に音大卒業後の進路についてまとめてみました。
吹奏楽部出身者の音大卒業後の主な進路は?
音大卒業後の進路って何があるんでしょうか?
楽器のプロもありますが、作曲者や編曲者、講師も立派な進路です。
というわけで、進路についてまとめてみました。
- プロの楽団員(オーケストラ、吹奏楽団)
- 警察、消防、自衛隊などの音楽隊
- 作詞・作曲・編曲家
- 楽器の講師
- 楽譜出版社
- 音楽の研究者
- フリーの音楽家など
また最近は音楽の専門学校もありますよね。
楽器のことだけでなく舞台の音響のことも勉強できるので、舞台の裏方なども進路になるのではないでしょうか?
吹奏楽や楽器だけとこだわるのではなく、もっと広い視野で音楽に携われる仕事を探してみるのもいいかもしれません。
以上、進路についてでした。
まとめ
いかがでしたか?
吹部から音楽家が出ない理由ってタイトルですが、探せば吹部出身の音楽家は何人かいらっしゃいましたね。
進路も楽器のプロと限定しなければ、さまざまな道があります。
しかし、楽器のプロを目指したい、楽団で活躍したいとなると並々ならぬ努力のほかにも家族の協力(資金援助など)は必須です。
また、プロになるという夢のためのモチベーションの維持が一番重要になるでしょう。
決して安くない楽器やレッスン代、友達ともなかなか遊べずひたすら練習し続ける毎日、自分の技術がなかなか上達しないなど、プロになるためには困難なことがたくさんあります。
吹部から音楽家が出ない理由はプロを目指そうと思ったけど上記のような要因で諦めてしまうのも原因の一つではないかと思います。
音楽と自分の人生をどのように付き合っていくのか、しっかり考えていきたいですね。