オーボエ奏者はリードを自作するという話は知っている方も多いと思いますが、リードの寿命や作り方はご存じですか?
なんとなくのイメージはあっても、削る道具や削り方、材料などの自作にかかる費用まではよくわからないですよね。
そこで、今回はオーボエリードの作り方を調べてみました!
リードってどんな作り方や削り方をしているの?
リードの材料や削る道具は何を使うの?
それから、リードの寿命はどれくらい?といった気になるポイントも解説していきます。
オーボエリードの作り方は?
オーボエのリードを自作するなんて難しそう!というイメージがありますよね?
まず手始めに、どんな風に作っているのかをオーボエリードの作り方動画で見てみましょう!
専用の道具を使って葦の厚さを調整したり糸やワイヤーを巻いたり…リードを削る作業もすごく細かくて自作の難しさを感じます…!
オーボエリードの寿命は短いと言われていますが、こんなに作り方が難しそうなのにすぐ寿命がきちゃうなんて……もったいない感じがしますね><
リードの作り方や削り方
も難しそうですが、まず専用の削る道具や材料を全部用意するのも大変そうですよね。
そこでもう一つ、身近にあるものを使ったリードの作り方を紹介している動画もあったのでこちらも見てみてください!
こちらも作り方の流れは同じですが、削り作業では専用のナイフではなくカッターナイフを使っていたり、リードのチューブに巻き付ける糸も裁縫用の糸でできちゃうなんてびっくりですよね!
こちらはなんだか身近な感じがして、自作にチャレンジできる気がしてきます^^
リードの削り方や、厚さを揃える作り方は慣れるまで難しそうですが、材料と最低限の専用道具があれば費用を抑えて挑戦できそうですね。
ではオーボエリードを自作するときに必要な材料と道具を紹介します。
オーボエリードに必要な材料と道具は?
まずオーボエリードを自作するときに必要な材料から見ていきましょう!
- 舟形ケーン
- チューブ(コルクに刺さっている物)
- 糸
- ワイヤー
- シールテープ(またはフィッシュスキン)
ケーンというのは葦のこと。
加工前の丸材の葦やカマボコ型ケーンというのは、自分で葦を割って長さを合わせてカットしたり厚さを調整したり…という手順が増えるので、初心者さんは舟形から始めるのがおすすめですよ^^
他にも、糸を巻いたところを固めるためにマニキュアのトップコートや接着剤があるといいみたいですね。
コルクの部分が割れているとリードの寿命にも関わるので、割れているものがないかチェックを忘れずに!
次にリードの自作に必要な道具も見てみましょう!
- リードナイフ
- プラーク
- リードカッター
- マンドレル
- メーキングマシン
- ペンチ
葦を削る道具が色々ありますが、リードナイフやリードカッターは普通のカッターナイフや爪切りでもできなくはなさそうでしたよね。
どうしても費用を抑えたいという方は代用できるもので自作するのも一つの手かと思います。
先ほど動画で作り方をご紹介しましたが、文字でも作り方の手順を載せておきますので、ちょっと確認したいなという時に参考にしてみてください!
オーボエリードの作り方手順は?
オーボエリードの作り方手順は工程が多く、文字で書いてもごちゃごちゃしてしまうかもしれません。
なので、少し簡潔に作り方をまとめていきますね!
- 舟形ケーンの両端を削り、半分に折ってワイヤーを巻く
- ①をコルクチューブに差し込む
- リードの根本の部分に糸を巻く
- リードの先端をカットする
- メーキングマシーンでリードの先を削る
- リードの根本付近にワイヤーを巻く
- ワイヤーを覆うようにテープを巻く
- プラークを差し込んでリードナイフで削り、微調整する
作り方の手順としては、こんな感じです!
手順が変わるだけでも音色が変わるらしいので、使う道具が変わっても手順は変えないようにしましょう。
最後の大事な工程のリードナイフによる削り作業ですが、削り方のコツがあるなら知っておきたいですよね?
削り方の気を付けるポイントがいくつかあるので次で説明していきます!
オーボエリードの削り方のコツは?
何度もリードを自作してきた熟練の方々はそつなくこなしていますが、作り方にまだ慣れない人は削り方のコツも知れると嬉しいですよね。
上手な削り方のコツはどんなものがあるのでしょうか?
コツも大事ですが、削り方をなるべく失敗したくない場合は費用を惜しまず専用の道具を揃えましょう。
その方が厚さの調整もしやすくなりますし、削り方のコツもつかみやすくなりますよ!
ではその道具を先に紹介しますね。
オーボエリードを削る道具は何が必要?
葦をワイヤーで固定して、コルクチューブに差し込んで、糸をぐるぐる巻いて、メーキングマシーンで厚さを揃えて……
ここまでやって、いざ最後の微調整!という段階になってから使う道具はこの2つです。
- プラーク
- リードナイフ
先ほども言った通り、リードナイフに関してはカッターナイフでも代用できるようですが、プラークはリードを削るときに必須の道具です!
プラークはリードに差し込んで、それを支えにリードナイフを当てて削る感じで使います。
リードに使われている葦はとても薄くなっているので、プラークがないと削りにくく失敗しやすくなってしまいます!
なのでプラークだけは絶対に用意しておきましょう♪
では実際に削る際の、オーボエリードの削り方のコツをお教えしますね!
オーボエリードの削り方
オーボエリードを手で削るのはメーキングマシーンにかけたあと。
最終工程の微調整の段階です。
つまり、オーボエの音色の良し悪しもこの削り方で決まってしまうのです!
削り方に失敗してそこでリードが寿命を迎えてしまった……ということにならないようにコツをしっかり意識していきましょう。
- リードに対して垂直にナイフを当てる
- ナイフの重みだけでやさしく撫でるように削る
- リードにナイフを押し付けない
- ナイフを持っている手首を返さない
削り方の最大のコツは、力を入れないこと!
リードナイフにはそれなりに重みがあるので、やさしく当てて撫でるだけで大丈夫です。
手首をくいっと返すような削り方をしてしまうと、リードにナイフが食い込んで思った以上に削れてしまうんです。
さて、これまでいろいろな材料と道具を紹介してきましたが、全部揃えると一体どのくらいの費用がかかるのでしょうか?
材料や道具の気になるお値段も調べてきました!
オーボエ リードを自作する時の費用はどれくらい?
オーボエリードって寿命が短いのに値段が高いんですよね……。
これだけの手間がかかってたら高いのも納得ですが、リードの作り方をマスターできれば1本あたりの費用を抑えることができるかも!
でも、そのために揃える材料や道具が高かったら、結局買ったほうがいいんじゃないか?とも思いますよね。
そこで材料と道具にかかる費用を具体的に見ていきます!
まずは材料にかかる費用から見てみましょう。
- 舟形ケーン(1枚)・・・500~600円
- チューブ(1本)・・・・600~800円
- 糸(リード用)・・・・1,400円
- ワイヤー・・・・・・・300円
- シールテープ・・・・・200円
- フィッシュスキン・・・1,400円
販売店によって価格も違うのでおおよその金額にはなりますが、こんな感じです!
ケーンやチューブは物によって音色も変わるので、色々試してみても楽しいかもしれませんね^^
では次に道具にかかる費用も見てみましょう!
- リードナイフ・・・・15,000~20,000円
- プラーク・・・・・・400~600円
- リードカッター・・・1,000~30,000円
- マンドレル・・・・・2,000~10,000円
- メーキングマシン・・200,000~300,000円
ペンチなどどこでも手に入るようなものは除いて、専用道具の費用だけ載せてみました。
やはりきちんとした道具は費用も高額ですね…!
同じ道具でも値段のバラつきがかなりありますよね。
リードカッターは、爪切りのような形をしているものは安価で手に入るみたいですが、机に置いて使うタイプは高額になってます。
高ければ高い分だけ道具の寿命が長かったり使いやすさが違ったりとあるかもしれませんが、まずは無理のない範囲で揃えてみると良いと思います^^
自作するためにすべて揃えようと思ったら、30万円あれば一式揃うかな、といったところでしょうか……。
リードの寿命を考えて自作するか、市販のものを買い続けるか、悩ましいですね!
そういえばオーボエリードの寿命のお話がまだでしたね。
短い短いと言われるオーボエリードの寿命。
オーボエリードの寿命を長持ちさせる方法があったらうれしいですよね。
そこで、気になるリードの寿命についても解説していきます♪
オーボエリードの寿命はどれくらい?
気になるオーボエリードの寿命はどれくらいなのでしょうか?
普段オーボエを吹いている方で、まだ使えるだろうと長い期間使ったりしていることもあるかもしれませんが、本来のいい音で鳴らせる状態を保てる期間は案外短いものなのです。
リードの寿命は1日2~3時間使った場合、約1週間ほどと言われています。
リードの素材である葦の状態や使用時間によっても変わってきますが、1本のリードを使い続けた場合寿命も短くなりやすいです。
なので、3本くらいリードを持っておいて、それらをローテーションするように使うことで寿命を長持ちさせることができますよ!
また、リードをきちんとお手入れをすることで5割ほど寿命を長くすることができるそうです!
リードのお手入れのやり方はこちらです。
- リードを逆さまに持ち、コルクの部分を水道の蛇口に当てる
- 水を流し、リードの内部を洗浄する
- 洗浄後は水気を取ってからリードケースに入れて保管する
コルクを濡らしても大丈夫なの?と思われるかもしれませんが、きちんと乾かせば問題ありません^^
ただし、リードを購入した際に入っていたチューブケースでは密閉されてしまい、カビの原因になります!
きちんとリードケースにしまうようにしてくださいね。
また、リードのお掃除道具として鳥の羽を使うときがあるかもしれませんが、こちらも扱いは注意しましょう。
羽根の硬いところをリードの先端に引っ掛けてリードが割れてしまった!という事態が起こることもあります。
やさしく丁寧に掃除してあげてくださいね!
オーボエリードの作り方まとめ
オーボエリードの作り方や寿命の解説いかがでしたか?
材料や道具を揃えるための初期費用もなかなか高額ですし、作り方も難しそうでちょっとハードルは高いかもしれません。
ですがオーボエを長く続けるつもりなら、リードの寿命が短いことを考えると市販のものを買い続けるより自作リードのほうがトータルの費用はかからないかもしれませんね^^
材料にこだわったり、削り方を試行錯誤して道具も使いこなしていけば自作のオーボエリードにも愛着が湧いてくるはず♪
自作リードに興味がある方は、これを機にぜひ挑戦してみてくださいね!
そして最後にオーボエがうまくなる方法をご紹介しておきますので、オーボエの奏法でお悩み中の方は必見ですよ!!
オーボエがうまくなる方法!
今回はオーボエのリードの作り方についてお伝えしてきましたが、最後まで読んでくれたあなたはもしかして現役のオーボエ奏者ですか?
オーボエってすごく難しい楽器の上に、突き詰めていくと奥が深い楽器だと思います^^
そして、理想の音色を奏でるような演奏をしたいと思っても、思い通りに吹くことができないと悔しいですよね?
特にオーボエの理想の音色を出すにはリードの影響はすごく大きいと思います。
それに、自分でたくさん練習してもうまくできないときって誰にでもあると思います。
だけど、オーボエが思うように吹けない時は誰かに自分の奏法を確認してもらい、出来ていないところを教えてもらうとメキメキと上達していきますよ♪
でも…あなたの近くにはオーボエがうまくなる方法を教えてくれる人がいないかもしれませんね。
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