トロンボーンには色々な種類がありますが、その中でもコントラバストロンボーンは日本では使われることが少なくとても珍しい楽器です!
珍しいが故に、購入方法や価格もよくわからない部分が多いと思います。
そこでこの記事では、コントラバストロンボーンを買う方法と価格について調べてみました。
コントラバストロンボーンを知らないという方のために楽器についての解説もしているのでぜひ最後まで読んでみてください♪
コントラバストロンボーンはどこで買える?
まずコントラバストロンボーンはどこで買えるのか、というところから見ていきましょう!
コントラバストロンボーンの販売店はどこ?
コントラバストロンボーンを使用することが少ない日本国内では取り扱っている販売店も少ないため非常に入手困難と言われています。
なので、コントラバストロンボーンを購入しようと思ったら、基本的に海外のメーカーから輸入することになります。
それも海外のメーカーから在庫を取り寄せるわけではなく、受注生産になるようなんですね。
そのため注文してからコントラバストロンボーンが手元に届くまで、なんと半年~2年かかるとのことでした!
でも急ぎで必要になった場合はそんなに長期間待っていられないですよね?
日本でも取り扱っている販売店があればすぐ入手できるのではないかなと思い、調べてみました。
日本にも取扱店があるとはいえ、やはり在庫数はとても少ないようです。
いつでも置いているわけではなさそうなので、こまめにチェックしたりお店に問い合わせたりしたほうが無難かもしれません。
さてそんなにレアなコントラバストロンボーン、一体いくらするんでしょう?
買うつもりがない人でも、ちょっと価格が気になってきませんか…?
これくらいの価格かな~と予想してみてください^^
次で答え合わせをしますよ!
コントラバストロンボーンの価格はいくら?
海外からの受注生産で購入する場合、コントラバストロンボーンの価格は一体いくらなのでしょうか。
約200万円!
正解は……
どうですか?皆さんの予想は当たっていましたか?
やはり受注生産ともなると、ポンと出せるような価格ではないですね…!
しかし調べてみると中国のSuerteという楽器店ではかなりお手頃価格で入手することができそうです。
Amazonでは20~50万円くらいの価格で出品されているものもありました!
通販なら、楽器店が遠すぎて行けないという人でも購入が可能ですね♪
参考にリンクを貼っておくので興味のある方はぜひ見てみてください^^
ちなみにマウスピースの価格は1万~2万円ほどで、こちらは在庫があれば海外からの取り寄せでも2~3日で届くようです!
新品だとかなり高額なコントラバストロンボーンですが、中古なら費用も抑えられるかもしれないですよね。
そこで中古の取り扱いについても調べてみました!
コントラバストロンボーンの中古はある?
新品で、有名ブランドで…と考えたらとても高額なコントラバストロンボーンですが、中古ならどれくらいの価格で取り扱われているのでしょうか?
中古価格を調べてみたのですが、そもそもの取り扱いがほとんどないので楽器店の情報もほとんど出てきませんでした。
価格も時価と表記されているものが多いので、実際にお店に問い合わせをしてみるしかなさそうです。
いくつか見つけたものだと、20万~100万とかなり価格に幅がありました!
やはり元が高い楽器なので、状態の良いものだと中古であっても高額になるようですね。
中古品がないなら、レンタルならどうか?とそちらも調べてみました。
ですが、チンバッソというコントラバストロンボーンと同じ音域を持つ楽器のレンタルならあったのですが、コントラバストロンボーンのレンタル品は見当たりませんでした…。
なかなか手にする機会が少なさそうなコントラバストロンボーンですが、マウスピースの大きさは他のトロンボーンと違いがあるのでしょうか?
コントラバストロンボーンのマウスピースはバストロンボーンと同じ?
コントラバストロンボーンを吹く機会があるとすれば、普段バストロンボーンを吹いている人が持ち替えて使うことが多いと思います。
その際、バストロンボーンのマウスピースをそのまま使えるなら、吹き慣れたマウスピースを使えるので良いですよね!
結論から言うと、シャンクという楽器の差し込む部分の太さが同じであれば、コントラバストロンボーンとバストロンボーン両方で使用が可能です!
ただし、マウスピースにはリム、カップ、スロートなど、それぞれの部位の作りが違うことで音色に差が生まれます。
コントラバストロンボーン専用のマウスピースは、唇の振動を妨げないような低音域向けとして作られているので迫力のある低音を出すことができますよ!
なので、せっかくならコントラバストロンボーン用のマウスピースを使うことをおすすめします♪
では最後にコントラバストロンボーンがどういう楽器なのか全然知らなかった!という方のために、コントラバストロンボーンの特徴を紹介して終わりにしようと思います。
コントラバストロンボーンとは
ではコントラバストロンボーンの特徴を見ていきましょう!
コントラバストロンボーンの音域や使用曲は?
コントラバストロンボーンはF管とB♭管のものがあるようですが、B♭管はほとんど見かけないそうです。
ただでさえレアなのに、B♭管はさらにレアなんですね…!
音域はテナートロンボーンのオクターブ下と言われています。
ですがコントラバストロンボーンは、バルブの数や演奏する人によって出せる音域が違うみたいです。
楽器が大きいので息もかなり使うし、吹きこなすのは相当難しそうですね!
コントラバストロンボーンは他のトロンボーンに比べて楽器が大きく、重さもあり、ダブルスライドになるとさらに重くなるので素早いパッセージも難しいと言われています。
そういった使いにくさから衰退していったそうですが、現在でもコントラバストロンボーンを使った曲は残っているんです!
どんな曲に使われているか、少し紹介しますね^^
ワーグナー作曲「ニーベルングの指環」
バルトーク作曲「管弦楽のための協奏曲」
ルイジ・ノーノ作曲「力と光の波のように」
元々はワーグナーがこの曲のためにコントラバストロンボーンを作らせたんだとか。
曲のために楽器を新しく作ってしまうなんてすごいですね…!
先ほど出てきた「ダブルスライド」という言葉はあまり聞き馴染みがないと思うので、ダブルスライドについても少し解説していこうと思います!
コントラバストロンボーンのダブルスライドとは?
コントラバストロンボーンのダブルスライドとは一体どんなものなのでしょうか?
それは、読んで字のごとく、スライドが2重になっているものなんです!
スライドの管をぐるぐると2回巻いたような形状になっていて、石突きのあたりで交差しているんです!
コントラバストロンボーンは他のトロンボーンに比べてスライドも長いので、普通だったら7ポジションの場所が、コントラバストロンボーンだと5ポジションに相当する位置になっています。
通常は支柱についているハンドルという棒をつかって音程を取るのですが、ダブルスライドのものであればスライドだけで音程を取ることができるので少し操作が楽になるかもしれないですね!
価格はダブルスライドのものとそうでないものとで大きな違いはありませんでした。
こちらもAmazonの出品があったので、ダブルスライドの形状がどんなものか気になった方は価格と合わせてチェックしてみてください!
>>ダブルスライドのコントラバストロンボーン【ここをクリック!!】
レンタルに関しては、他のコントラバストロンボーンと同じで扱っているところが見つかりませんでした><
まとめ
一昔前は海外で受注生産を頼むと2年~5年かかると言われていたので今はかなり早くなった方ではありますが、コントラバストロンボーンを手に入れるのは一筋縄ではいかないようですね。
中古やレンタルでもなかなか見つからないコントラバストロンボーンなので、こまめに楽器店の在庫をチェックするのが一番の近道なのかもしれません!
気軽に試すというのも難しい楽器ですが、もしコントラバストロンボーンに触る機会があったら、ぜひ他のトロンボーンとどれだけ違うのか吹き比べてみてほしいです^^