吹奏楽に欠かせない楽器、チューバとユーフォニアム!
一度は聞いたことがあるこの2つの楽器…見分け方についてご存知ですか?
「小さいやつがユーフォニアムだったような…ん?チューバだっけ?」
こんな風に迷ってしまう方がほとんだと思います。
一体、チューバとユーフォニアムにはどんな違いがあるのでしょうか?
そこで今回は、チューバとユーフォニアムの違い・見分け方を様々な角度でご紹介!
「楽器が小さいやつ?大きいやつ?」なんてもう迷わなくなりますよ!
チューバとユーフォニアムの違いから、それぞれの楽器の魅力も感じて下さいね^^
チューバとユーフォニアムの違いは?チューバの小さいやつがユーフォなの?
↑↑↑このイラストを見て下さい!
どちらがチューバでどちらがユーフォニアムでしょうか?
「チューバって小さいやつだっけ?それとも大きいやつ?」
「チューバの小さいやつがユーフォニアムって習った気がする…」
こんな風に迷う方がほとんどかもしれませんね(笑)
そんな貴方に、まずは見た目で分かるチューバとユーフォニアムの違い・見分け方を解説していきます^^
チューバとユーフォニアムの違いは見た目や大きさで分かる?
チューバとユーフォニウムは大きさが全く違います。
ここがチューバとユーフォニウムの違いで1番のポイント!
チューバの大きさは約1m!
一般的なチューバは、約1mもの大きさになります。
ベルと呼ばれる朝顔のような形をした音が出る部分は、直径約40~50cmにも!
練習や合奏の際には、奏者が上半身から顔にかけて隠れてしまう程なんです^^;
この巨体をしまう楽器ケースもかなり大きく、女子生徒の場合は2人がかりで運ぶこともあります。
ユーフォニアムの大きさは約66㎝!
一般的なユーフォニアムは約66cm程の大きさになります。
チューバを半分にしたよりも少し大きいくらい、まさに「チューバの小さいやつ」です(笑)
また、チューバのベルが直径約40~50cmに対し、ユーフォニアムのベルは直径約30cm程。
膝に乗せて丁度抱え込めるくらいのサイズ感です^^
このサイズ感から、ユーフォニアム=小さいやつということがイメージできますね。
名前だけだと違いが分かりにくいチューバとユーフォニウム。
しかし、「大きいやつ=チューバ」「小さいやつ=ユーフォニアム」という公式が成立することが分かりましたね(笑)
だけど、単純に見た目の大きさだけで判断するのではなく、他の見分け方はないのでしょうか?
ちゃんとありますよ^^
それでは次に、大きさ以外でのチューバとユーフォニアムの違いを見分ける方法をみていきましょう!
チューバとユーフォニアムの見分け方は?
「大きいやつ=チューバ」「小さいやつ=ユーフォニアム」ということは分かりましたが、見た目において他にも違いはあるのでしょうか?
実は、さらにチューバとユーフォニアムにはこんな違いがあるんです^^
「大きいやつ=チューバ」「小さいやつ=ユーフォニアム」以外の違いも知って周りと差を付けましょう!
1つ目は、見た目の色で分かる違い。
チューバはゴールド、ユーフォニアムはシルバーの色をしていることが一般的です。
ゴールドの本体だと明るく華やかな音色、シルバーの本体だと柔らかくもクリアな音色を作りやすいと言われています。
しかし、どちらの本体色が正しいということはありません。
実際は、自分が目指す音色に合わせて本体の色を選んでいきます。
音程の作り方がチューバとユーフォニアムでは大きく異ります。
ユーフォニアムは音程を作るバルブと呼ばれる部分がピストン式で、このピストンを上下に動かして調整していきます。
一方のチューバは、ユーフォニアムと同じピストン式とロータリー式の2種類。
ロータリー式は音程を作る部分が4つのレバーから構成されています。
ピストン式とは異なり横向きに設置されたレバーを押して音程を作っていきます。
この2つの奏法で違いから何が分かるのでしょうか?
実は、ピストン式かロータリー式によってベルの方向が変わるんです!
ピストン式の場合はベルの向きが右側、ロータリー式の場合はベルが左側に。
ですから、ピストン式であるユーフォニアムは、必然とみんなベルが右向きになるんです^^
右向きの小さいやつ=ユーフォニアムという公式も成立しますね!
ここまでで、見た目におけるチューバとユーフォニアムの違いが分かりましたね。
では、次にもう一歩踏み込んで歴史から見るチューバとユーフォニアムの違いをご紹介していきます!
チューバとユーフォニアムの違いは大きさではなく歴史が違う
見た目で間違われることが多い、チューバとユーフォニアム。
それぞれの歴史にはどんな違いがあるのでしょうか?
まず初めにチューバの歴史からみていきましょう!
チューバの歴史
- 1835年に誕生
- 語源はラテン語の「管」
チューバは、ドイツの軍楽隊長ヴィルヘルム・ヴィープレヒト氏と楽器製作者のヨハン・ゴットフリート・モーリツ氏によって作られました。
それまでの低音楽器は、セルパンと呼ばれるシンプルな楽器が用いられていましたが、あまり響きのない音で人間の声に近かったと言われています。
しかし、金属加工技術の発展によりバルブ装置が開発されたことで、現在のチューバの原点となるバスチューバという楽器誕生に繋がりました。
続いてユーフォニアムの歴史についてです。
ユーフォニアムの歴史
- 1845年に誕生
- 語源はギリシャ語の「良い響き」
1845年、イギリスのアドルフ・サックス氏がブラスバンド向けに開発した金管楽器「サクソルン」。
このサクソルンの中でバスと呼ばれる楽器が、ウィーンで発明された楽器「Euphonion」の名称を用いてユーフォニアムと呼ばれるようになりました。
これまでの金管楽器と異なり、「柔らかく美しい響きを持つ楽器」をコンセプトに開発・改良されてきた楽器です。
見た目が似ているチューバとユーフォニアムでも、その歴史は異なるということがわかりました。
では、吹奏楽の中での役割にはどのような違いがあるのでしょうか?
チューバとユーフォニアムは吹奏楽での役割にも違いがある?
ここまで、チューバとユーフォニアムの見分け方を見た目や歴史の視点から紹介してきました。
では、実際に吹奏楽演奏におけるチューバとユーフォニアムにはどんな違いがあるのでしょうか?
- ユーフォニアムは、メロディー、伴奏、対旋律など多彩!
- チューバは、低音リズムが中心!
ユーフォニアムは中音域の楽器。
”チューバの小さいやつ”という位置づけですが、トロンボーンやホルン、テナーサックスと同じ音域を担当します。
ユーフォニアムは、その操作性の高さからメロディーや伴奏に加えて対旋律までこなす多彩な楽器!
また柔らかく明るい音色であることから、音楽全体に厚みと柔らかさを加える重要な楽器でもあります。
チューバの小さいやつでありながら、曲中ではチューバのように大きな存在なんです。
一方、チューバは低音域の楽器。
全体の中で最も低い音域を担当する楽器で、音楽全体の響きを支える大黒柱となります。
ベースラインを担当するため、楽譜は基本的に四分音符や八分音符のリズムばかり^^;
「なかなかメロディが回ってこない!」というクレームは、チューバ奏者あるあるです(笑)
ここまでで、似ている形のチューバとユーフォニアムでも、曲中における役割は全く異なるということが分かりましたね!
吹奏楽を続けていると、メンバーの人数調整や新しい楽器にチャレンジしたいという気持ちから楽器を変更することがあります。
最後に、チューバからユーフォニアムに楽器を変える時の注意点をご紹介していきます。
チューバからユーフォニアムに楽器を変える時の注意点は?
チューバの小さいやつ=ユーフォニアム。
見た目が似ているのでチューバからの楽器変更は一見すると簡単そうなイメージが…。
しかし、チューバからユーフォニアムに楽器変更をする際には注意点があります。
- 見た目は似ているが、運指が同じという訳ではない!
- 息の入れ方・使い方が変わる!
1つ目は運指についてです。
運指とは、楽器で音階を奏でるための指のポジションのこと。
チューバとユーフォニアムは見た目はそっくりですが、運指が同じではないので要注意!
ただし、ピストン式かつB♭管のチューバであればユーフォニアムと同じ運指で同じ音を出すことができます。
ピストンの数によって一部運指が変わる音もありますので、チューバからユーフォニアムに楽器を変える時には運指をしっかり確認しましょう!
2つ目は息の使い方です。
チューバと言えば、吹奏楽の中でも肺活量が必要な楽器の1つ。
また、低音楽器として地面を響かせるようなイメージで音を出します。
しかし、この感覚でユーフォニアムを吹くのは要注意!
チューバを吹く感覚で大量の息をユーフォニアムに吹き込むと、割れた音色に^^;
また、メロディーや対旋律を奏でる時には、上に向かう響きのイメージを持つと音がより遠くにキレイに響きます。
チューバからユーフォニアムに楽器を変えたい場合は、一度音を出して感覚を掴んでみることをオススメします!
チューバからユーフォニアムへの変更は一見簡単そうですが、運指の問題や息のコントロールに注意が必要なことがわかりましたね。
とはいえ、楽器の構え方やマウスピースの大きさが近いというメリットもありますので諦めないでくださいね。
チューバとユーフォニアムの違いまとめ
今回は、見分け方が難しいチューバとユーフォニアムの違いについてご紹介してきました。
1番の見分け方は、見た目から判断する小さいやつ=ユーフォニアム、大きいやつ=チューバという公式でしたね(笑)
しかし、小さいやつ=ユーフォニアムというだけでなく、楽器の色やベルの向きでも判断可能なことがわかりました!
また、見た目がそっくりなチューバとユーフォニアムですが、全く異なるルーツから発明された楽器ということもわかりましたね^^
チューバとユーフォニアムは、知らない方からすると見た目はほとんど同じ楽器。
しかし、今回の記事を読んだ貴方なら、チューバとユーフォニアムの写真を見ても区別がつくようになりましたよね^^
「どっちがチューバでどっちがユーフォニアム?」と迷っている人を見かけたら、是非2つの楽器の違いを教えてあげて下さいね!
そして最後にチューバやユーフォニアムの演奏が上手くなる方法をご紹介しておきますので、自分の楽器の奏法でお悩み中の方は必見です!!
チューバやユーフォニアムの演奏が上手くなる方法!
今回はチューバとユーフォニアムの違いについての記事でしたが、最後まで読んでくれたあなたはもしかして現役の吹奏楽部員ですか?
それとも、吹奏楽に興味がありましたか?
吹奏楽に関わることがなければ、ユーフォニアムの存在って認知されないんですよね^^;
なので、チューバとユーフォニアムの違いは何かという疑問は湧き出ることはありません。
もしかしたら、「吹奏楽部でユーフォニアムの担当になった」「これまでチューバだったけどユーフォニアムに担当が変わった」という状態かもしれませんね^^
チューバもユーフォニアムも比較的簡単な楽器ですし、ある程度演奏できるようになったら本当に楽しいですよね♪
そして、どちらも突き詰めていくと奥が深い楽器だと思います^^
でも、自分の楽器で理想の音色を奏でるような演奏をしたいと思っても、思い通りに演奏することができないと悔しかったりしませんか?
自分で練習してもうまくできないときって誰でもあると思います。
そんな時は、部活の先輩や顧問の先生に教えてもらうことはできますが、やっぱり限界はあると思うんですよね…。
その楽器の理想の音色を奏でるには専門の先生に教えてもらうことが、一番の近道だと思います^^
だけど、あなたの近くにはチューバやユーフォニアムの『うまくなる方法』を教えてくれる人はいないかもしれませんね。
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